2ch埋め立てとは

以前、2ちゃんねる(2ch)の削除が極めて難しい時期がありました。 削除依頼は公開の場でしか行うことができず、 削除専用のスレッドに依頼を書き込むという方式がとられていました。 しかし、依頼の多くは却下され、削除はできませんでした。 そればかりか削除依頼の文章がいつまでもネット上に晒されることで、 二次的な誹謗中傷被害が発生したり、拡散したりする事態が頻発していました。

投稿件数を1000件に

そこで、削除するかわりに、スレッドの投稿件数を1000件にして、 過去ログに格納するというサービスを行う業者が登場します。 以前は、過去ログに送り込まれると、そのスレッドの書き込みは、有料会員だけしか見られなくなりました。 このため、それをビジネスとして展開する企業があらわれたのです。 いわゆる「埋め立て業者」です。

削除できないときの手段

埋立業者は、削除依頼をせずに、実質的に削除したのと同じ効果が得られることをセールスポイントとしていました。 しかし、2014年から過去ログが公開されるようになり、埋立をする意味がなくなりました。 それによって埋立業者もその歴史的な使命をほぼ終えることとなりました。

逆SEO

その後、2chのスレッドやレスが削除できないときは、GoogleやYahoo、Bingなどの検索結果から削除するか、逆SEO(リバースSEO)によって検索順位を下位に押し下げるか、そのいずれかの方法が検討される場合が多いです。

2chの過去ログが「公開」に切り替わる

2chの新しい運営チームが過去ログを全面公開

2ちゃんねる(2ch)は2014年2月から順次、過去ログに格納されていたスレッドを全面的に公開しました。この結果、それまで「有料会員」しか閲覧できなかった過去ログの大半が、誰でも見られるようになってしまいました。(2chのクレジットカード番号などの個人情報流出事件に伴い、有料会員という制度自体も廃止となりました)

このため、投稿件数を1000件にして過去ログに格納する「埋め立て業者」(埋立屋)は、基本的に利用する価値がなくなりました。

「2ch埋立」の終焉

投稿(書き込み)が1,000件に達しても消えない

かつて、2chでは、書き込みが1000件に達すると、書き込みが見られなくなっていました。 このため、2chで誹謗中傷をされた場合、そのスレッド(板)に1000件の書き込みが表示されるまで待てば、非表示にできました。

しかし、2014年2月から、過去ログが一般公開され、書き込みが1000件に達したスレッドも表示されるようになりました。

埋め立てたスレッドが再び表に

2chの投稿件数を1000件にして、過去ログに格納する業者は、「埋め立て業者」と呼ばれていました。 スレッドや個別投稿(レス)の削除が難しい場合は、埋め立て業者に依頼し、過去ログに持っていくという方法があったのです。

しかし、2chが過去ログを公開に切り替えたことで、この埋立という手法は通用しなくなりました。それどころか、以前、埋立業者を使ってスレッドを消していた企業も、スレッドが再表示され、誹謗中傷被害に苦しめられるという事態に陥っています。

逆SEOの問い合わせ

2ch削除

「削除依頼」による2ch削除は、ハードルが極めて高い

2ちゃんねるに対する削除依頼は、以下のページから行うことになっています。電話番号などはすぐに削除されますが、それ以外だと、削除依頼を出しても、却下されるケースが圧倒的に多いです。また、削除依頼の内容が公開されてしまうため、誹謗中傷が拡散する恐れがあります。(削除依頼の際には、決して自分の実名などを記入しないようにしましょう。)

<2ちゃんの削除板>

・2ch削除についての説明のページ:https://qb5.2ch.net/saku2ch/index2.html
・電話番号の削除:https://qb5.2ch.net/test/read.cgi/saku2ch/1366769038/l20

※削除要請の際に、個人名を入力しないようにしましょう!

過去ログに入ったスレッドはさらに削除の難易度が高い

過去ログに入ったスレッドは、さらに削除の難易度が高いです。詳しくはこちらへ

裁判所経由なら削除が可能

ご自分で削除依頼を出すのでなく、弁護士に依頼して、裁判所に仮処分決定を下してもらえば削除される場合が多いですが、費用が30万~40万円以上かかります。

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2ch埋め立ての関連用語

「埋め立て」関連キーワード

連続投稿規制

2chの連続投稿規制とは、一人で何度も投稿するのを防ぐために設けられた仕組みです。1人の人が同じ場所(自宅や職場)から投稿しようとすると、 規制にひっかかり投稿できなくなります。パソコンを変えてもダメです。 同じIPアドレスである限り、規制対象となります。規制の厳しさはスレッドによって異なりますが、ルールが厳しいスレッドでは、自分が投稿した後に、8人が投稿しないと、 次の投稿を行うことができません。この場合、9名以上の人がそれぞれの自宅で交互に投稿をしないと、投稿ができないということになります。

2chスレッド埋立業者とは?

2chのスレッド埋立業者とは、誹謗中傷された企業や個人に代わって、埋立をする業者です。企業や個人の依頼を受けて投稿を行う業者です。埋め立て料金の相場は、一つのスレッドあたり5万円~10万円でした。しかし、2014年2月から、過去ログが一般公開されて以降、サービスの停止に追い込まれました。